ニューヨークシティマラソン 2022 参戦記2
ニューヨークシティマラソンは橋を渡る時の
アップダウンと
街中を走行するときも小さなアップダウンがそれなりにあり
記録を狙うレースとしては適さないと思う
観客の盛り上げは凄まじいものがあり
橋を渡ると以外は大声援を浴びながら走行できる
特に圧巻なのが16マイル地点の
橋を渡って1st アベニューに入ったところと
22マイルあたりのセントラルパークへ突入するところである
観客が多すぎて、声援もすごいので
自分のために応援してくれているような錯覚を味わえるはずである
コースの難所は
最初の橋 ベラザノナローブリッジ 1-2マイル 登って下る
1−2マイル 下り坂
8−8.5マイル 上り坂
クイーンズボロブリッジ 15-16マイル 登って下る
セントラルパーク 23-24マイル 長めの上り坂
24-26.2マイル セントラルパーク内で2回登る
といったところで
最もきつかったのが
23マイルの長いのぼり
次点がクイーンズボロ 15マイルの上りである
どちらも乗り越えた後にも
難所が控えているので
無理せずテンポ良く刻むことをお薦めする
ニューヨークシティマラソン 2022 参戦記1
特徴
改善されると嬉しい点
・当日荷物受け取りがなし
・待ち時間がめちゃくちゃ長い
・スタートが混雑する
とても素敵な点
・盛り上がり方がすごい
・ニューヨークという街が素敵すぎる
例年11月の頭に開催される
World Marathon Majors 世界マラソン6大大会の一つである
規模は中でも最大で5万5000人の参加者が
大都会ニューヨークを駆け抜ける
贅沢なマラソン大会である
スタテンアイランドでスタートし
マンハッタンのセントラルパークをゴールとする
ワンウェイコースである
スタート地点での荷物預かりはなく
ゴール後に手にしておきたいものがあれば
前日か前々日に荷物を預けなければならない
(着替え、防寒具など)
同日は防寒具を着込んで
スタートエリアに持ち込み許可されている
透明なバッグに
スタート待ち時間のための
軽食や飲み物を持ち込むことだけが許可される
スマホを持ちながら走ることに
抵抗がない人であれば
大した問題ではないだろうが
私はそれは嫌なので
ホテルにスマホを置いてきた
スタート地点へ持って行ったのは
防寒具(スタート地点で寄附箱へ入れる)
ジェル、水
ホテルのカードキー、地下鉄のカードであり
ホテルのカードキーと地下鉄のカードは
タイツのポケットに入れて走った
久しぶりに自分で地図や
地下鉄の移動の路線や時間などをメモして
ホテルからフェリー乗り場へ移動したのだが
とても不安だった
地下鉄に乗り合わせたランナーたちも
間違えてないか不安だったようで
お互いに確認しながらフェリー乗り場へ辿り着いた
ちなみにスタート地点への移動手段は
エントリー確定後の大会数ヶ月前に
「3ヶ所から選んでね」と連絡が来る
1:Staten Island Ferry
https://goo.gl/maps/2orYfNNzjkCxB2xA8
2:Midtown Manhattan Bus
https://goo.gl/maps/Xkx3N2CpgZ6auMmz8
3:New Jersey Bus
https://goo.gl/maps/kGbfFxoWHiaHhnx29
私は1を利用した
場所はWhitehall terminalである
フェリーは5時半の予定だったが
5時10分くらいに出発した
フェリーの利点は
フェリーの待ち時間が屋内であること
フェリーはめちゃくちゃ空いていることである
フェリー到着後にバスに乗り換えて
選手村 Athlete villageを目指す
アスリートビレッジは
スタートブロックごとに色分けされている
(ブルー Blue, オレンジ Orange, グリーン Green)
各々自分のゼッケンの色に合わせて
選手村に入り後はスタートまで
ひたすら待つことになる
到着したのが大体6時くらい
コーラルのゲートが開いたのが8時くらい
スタートが9時10分過ぎなので
スタートエリアで3時間過ごすこととなる
2022年は18℃前後と例年とは違い温暖な気候だったが
例年は非常に冷え込むので
ここを生きて乗り切るために
過剰と言える防寒着の準備が必要だろう
選手村では
水、コーヒーや紅茶が配られている
持参した食料品と合わせて楽しむことが可能
またダンキンドーナツがオリジナルのフリースキャップを配っている
デザインがとても可愛いのだが
被って走るのは嫌なので
もらってそのまま寄付箱に直行した
カメラも持ち込んでいないし
なんのためのプロモーションなのか不思議に感じた。
スタートコーラルは
アメリカでは珍しく非常に混雑する
先頭のWave1のコーラルAであったが
3時間10分のペーサーもおり
2時間45分よりも速い走力の方であれば
コーラルのゲートが開いてから
本当のスタートゲートまで
しっかりと場所取りをお薦めする
私は油断して
スタートより50mほど後方からスタートしたのだが
凄まじい混雑と
前方の走者とのスピードの違いがありすぎて
追い抜くのは非常に大変だった
これはシカゴマラソンがスムーズで
2時間半より速いランナーにも配慮されている点と比較すると
改善してほしいと感じた
ついにレーススタート
最初から難所のベラザノナローブリッジである
2022 全トラックレース終了
2022シーズンの全トラックレース終了
2022/7/8 5000m 16:41
2022/8/12 5000m 15:54 PR!
2022/8/18 1mile 4:55.76 PR!!
トラックレースはメインターゲットにしないで参加
まさに練習の一貫
結果は5000mと1mileのいずれもPRを更新
スピードもスピード持久力も底上げされていることを実感
成功の要因の仮説を記載する
1: 距離を踏む
2: 練習シューズを履き分ける
1はジャンクマイラーかつ
万年ダイエッターの私としてはいつも通り
2であるが
今までは常にjogシューズで
Jogもポイント練もこなしていた
その理由は本番まで
カーボンシューズを温存することで
練習でタイムがイマイチでも
靴のせいにしていちいち落ち込まないで済むことである
くだらない理由のようだが
モチベーション維持のためには
なかなか効果的であった。
しかし友人から
川内優輝選手が練習でシューズを履き分けて
ポイント練ではカーボンシューズを使用している
と聞いて真似してみることにした。
効果としては
スピードが上がること
下腿の筋肉の使用量が減り
股関節周囲の筋肉の使用量が増えること
が体感できる
具体的には
練習後に股関節周囲の筋肉の筋肉痛が発生するのである
これは走りのフォームが
より大きくなっていることを意味するため
ランニングエコノミーの改善につながる気がする
上記の2つの理由が
年齢に抗いながら
ベストを更新できている理由ではないかと考察する
ちょうど良いので
ヴェイパーの4%とnext%は
練習用シューズに格下げしてどんどん使っていこうと思う
AfterShockz Aeropexのレビュー
骨伝導イヤホン
AfterShockzのAeropexを2年間以上使用したのでそれレビュー
私は主にiphone 11Proと接続して使用しました
結論:高価だが、超オススメ
利点
- 音楽やYoutubeを聴きながら安全にランニングができる
- ずれない
- マイクもついてるから電話やZoomにも使える
- 風呂で使っても大丈夫(防水防塵性能IP67)
- 電池の持ちが良い(8時間)
- i phoneやi padとの接続・切り替えもスムーズ
- 2年間の補償付きのため故障も安心
欠点
- 寝転がりながら使用しづらい
- 高価
- 壊れやすい(2年間で2回壊れた)
耳を塞がないイヤホンなので
音量を調節すれば、外の音は余裕で聞こえます
おうちで使ってて家族からの声かけに対応できたりもして
非常に便利です
本体には再生・停止ボタンと音量+・ーボタンがついてるので
走りながらすぐにそれらを変更できるのも良いです
逆に外の音が気になる場合は
付属の耳栓を併用する必要があります(ランニング中は危ないので非推奨)
防水もバッチリで私は風呂で使用しても全く問題ありませんでした
つけ心地も非常に良く
つけていることを忘れることもあります
走っていても全然ずれません
Bluetooth接続もスムーズで
なかなか繋がらないストレスもありません
正直値段が高価なことを除けば
毎日走る人にはめちゃくちゃおすすめです
欠点は
寝転がりながら使用しづらい(できない)こと
これは軽量なワイヤーが後方にあるため
仰向けに寝ると押しつぶされてしまうためです
あとは原因不明ですが2度故障しました
アフターサービスの対応は非常によく
郵送するだけで新品と交換してもらえました
これは2年間補償中は2回ともすぐに対応してくれて
非常にありがたかったです
しかし保証期間後は修理対応はないため
買い直しするしかありません
実際私は2年経過後に3度目の故障があり
そのまま使用不能になりました
現在のモデルは故障しづらくなっているのかもしれませんが
2年経過後は壊れたら買い直しになるかもと心得ておいた方が
いいかもしれないです
結論:高価だが、超オススメ
おっさんはフルマラソン2時間20分切りを目指すのか?
結論から言うとフルマラソン2時間20分切りを目指します
断固たる決意ってほどでもないですが
目指さないことには達成できる気がしないので
目指して練習することにします
思えばサブスリーは完全に目指して達成しました
サブエガと2時間40分切りは特に意識せずに達成しました
この辺りは不思議ですが特に壁を感じなかった
2時間半切りはなぜか達成できる気がしていて
それを目指して練習しました
ただし達成した時も
VDOTに準じた練習での設定タイムはクリアできていません
VDOT calculatorによると
LTで 3:20/km
インターバルで 3:04/km
であり。
私にとって練習ではせいぜい800m1本
走れるかどうかくらいの
スピードです。
しかし達成できました。
等価タイムは
ハーフで70分
10kmで32分
5kmで15分25秒
1500mで4分8秒
根拠はないですがこの中だと5000mと1500mはイメージが湧きます
おそらく自分はCVペースあたりの持続力が課題なのかなと
2時間20分には
3:19/kmペースが必要
等価タイムは
ハーフで66分
10km 30分17秒
5000m 14分34秒
1500m 3分54秒
いずれも恐ろしいほどイメージが湧きませんが
積み重ねていこうと思います
まずはjog後の坂道ダッシュを取り入れます。
マラソン2時間30分切りに重要だったのは何か?
36歳から走り始めて
40歳でフルマラソン2時間30分切り(サブ2.5)を達成することができた
達成する人も少ないし
達成したい人も少ない稀有な体験をできたと思う
達成のために重要だったことの
n=1の個人的な見解を記載したい
書いてる人
40歳 男性
身長175cm, 体重62kg
陸上経験なし
1500m ベスト 4分26秒
5000m ベスト 15分58秒
-
距離を踏むこと(500-600km/月, 125-150km/週)
-
チームに所属すること(誰かと走る)
-
トラックレースに出ること
1ですが
2時間40分で走っていた時と
変えたことといえば距離を踏むことでした
大体月300kmから500-600kmへと倍近くに増やしました
そしてそのほとんどが遅いjogです
ペースにして5:30-7:30/kmくらいです
遅いペースでいいやと思えたのは、
東京オリンピック女子マラソン銅メダリストのモーリー・セイデル(Molly Seidel選手)や
川内優輝選手がEペースより遅くJogしていることを知ったからです。
サブスリーを目指していた時は
ダニエルズの”Eペース以下で走ることは意味ない”
と謎のこだわりを持って
苦しみながらトレーニングをしていました
JogをEペースで継続することの
過酷さは継続したことがある人にはわかっていただけると思います
全然Easyじゃないぞ!!と
これは継続の意味ではマイナスです
遅いjogでも脚の筋肉は鍛えられます
長時間の着地衝撃に耐える脚を作ることがマラソンに生きます
2ですが
メリットしかないです。
仮に2時間半を切っている人がチームにいれば
話も聞けるし、できると思わせてもらえます
いなくても、大体みんな「できる」とか言ってくれて
いい意味で勘違いさせてもらえます
何よりも練習が楽しいし、しかもラクです。
マラソン2時間30分だと
VDOT 66
Easy 4:04-4:29/km です。こんなペース一人でやったらjogではなく苦行です。
LT 3:22/km です。やる前に言い訳2兆個は思いつくレベルです。
Interval 3:06/kmです。 これは引っ張ってもらってもできたことないです。
以上のターゲットタイムはチームで誰かと走ることで可能となります。(一部不可能)
3ですが
自分よりも速い人がゴロゴロいる。それが陸上トラックレースです。
フルマラソンで2時間半になると地方の大会では入賞レベルになり
結構速い方になります。
ところがどっこいトラックレースに出場すると
1500m や5000mでは自分より速い人だらけになります
私は400mとか800mは走ったことはないですが
その距離だとさらに速い人だらけです
こういう方々との出会いが
「あんな風に走りたい」とか「自分にも出来るかも」と思わせてくれます
トラックレースへの参加は陸上連盟(陸連)の登録とか
スパイクの購入とか
陸上経験のない市民ランナーにはハードルが高いのですが
そこを乗り越えると楽しい世界と成長
そしておまけにスパイクシューズ沼が待っています(笑)
以上マラソン2時間30分切りで重要だったことでした。
ではまた。
ボストンマラソン 2022参戦記
第126回 ボストンマラソン 2022年 に出走
2021年にも参加したのだが
大きく変更になった点は
・4月の第4週月曜日に戻った(ボストンでは祝日・イースターマンデー)
・Covid 19のワクチン接種と証明の提出が必須となった
・ウェルズレイ大学の女学生のキスミーハグミーも容認された(女学生のキスやハグの応援)
・応援の自粛アナウンスもなし
・定員が3万人になった(2021年は2万人)
・標準タイムの足切りがなかった(2021年は9215人が足切り)
・2日前に開催されるB.A.A 5K(5Kレース)も復活した
・スタート時間が朝10時に戻った
アフターコロナのニューノーマルでしょうか
ワクチン接種なしでは参加できなくなり
その他の制限は無くなりました。(移動のバスはマスク着用)
参加者が1万人増えたことと
沿道の応援に自粛のアナウンスが無くなったことで
盛り上がり方が2021年ボストンマラソンとは比較にならないほどの盛り上がりでした
スタートがホプキントンというボストンから離れた街で
ゴールがボストン市内を目指すというワンウェイコースなので
選手はボストンコモンから
割り当てられたスクールバスに乗車して
スタート地点を目指します
バスの乗車前に荷物を預ける(ドロップオフ)することが可能ですが
スタート地点へ持っていったものは
捨てる(寄付する)あるいは装備して走って帰ってこなければなりません
バスの乗車時刻はウェーブスタートの順番によりますが
朝6時45分頃から
到着後スタートまでの待機時間も1−2時間あるため
防寒のために捨ててもよい衣服を着込んでバスに乗り込む必要があります
天気次第ですが4月のボストンは氷点下になることもあり
今回のレース当日も最低気温は4℃でした
今回もエイドにはスポンサーのモルテンが
モルテンジェルを提供しています
ということで私はモルテンジェルを1つだけ装備して
あとはエイドのモルテンジェルを使用して走り切りました
お得な気分です
コースは下り基調だけど終始アップダウンを含む難解なコース
16マイル以降のハートブレイクヒルを含む上り坂4連発は
確実にランナーの脚にダメージを刻み込みます
私は今年もアディダス アディオスプロ2を相棒として出走
ベストを更新することができました
相性のいい大会ということで
また走りたいなあ